「語学留学を半年間して得られるものって何?」
こんな疑問にお答えします。留学ってかなり費用が高い割に、何が得られるのか分かりにくいですよね。そこで当記事の執筆を決めました。
【こんな方に読んで欲しい】
・半年間の留学の効果を知りたい
・留学には興味があるが、半年間で意味あるものに出来るか不安
・英語学習に興味がある
私のオーストラリアでの語学留学も半年目に入りました。語学留学半年目の英語力はどれくらいなのか、英語力以外に得られたものも含めて紹介します。
また、4か月目以前についてはこちらの記事>>「語学留学4か月目の効果はどれくらい?【月毎に紹介】」にまとめていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
☑当記事のコンテンツ
・語学留学を半年すると効果はどれくらい?【目に見えて効果が出てきました】
・一方で、未だにこういう事は出来ません
・半年間の語学留学で目標とすべき英語力
・半年間のオーストラリア留学でかかる費用
・英語力以外に得られたもの
語学留学を半年すると効果はどれくらい?【目に見えて効果が出てきました】
この半年間でかなりの変化がありました。特にリスニングとスピーキングに関しては目に見えて効果がでています。まず、前提として私の留学前の英語力は以下の通りです。
【留学前の英語力】
・TOEIC420点(めちゃくちゃ低い)
・単語量3,000語レベル
・英語を話す練習はしていない
・大学で英語の授業はあったが、理系大学のためメインでやっていない
以上のように割と悲惨ですが、ここから目覚ましい進歩を遂げることができました。具体的には以下のような英語力が身に付きました。
✓半年で身に付いた英語力
・FCEテスト(英ケンブリッジ)のスピーキングとライティングは余裕でパスできる
・英単語5,000語レベル以上(体感)
・高校英文法だと「発展」に分類される知識を獲得
それでは詳しく紹介していきます。
FCEテスト(英ケンブリッジ)のスピーキングとライティングは余裕でパスできる
ケンブリッジ英検という、世界で一番権威性のある英語テストがあります。その「FCE」というレベルのスピーキングとライティングはスコア7割を安定してとれるようになりました。
なぜ点数がわかるのかというと、私が通っている語学学校がケンブリッジ英検との関りが深く、学校で行われる定期テストがFCEテストだからです。
教師の方々もケンブリッジ英検に精通しているため、採点も細かくチェックされます。
だいたい合格ラインが6.5割前後であるため、ギリギリですが合格ラインですね。
ちなみに、FCEの試験は「最も受験者が多いレベルで、中級レベルの英語力を世界に証明できる。中級英語を使って、仕事や留学を目指す人用」です。
ケンブリッジ英検以外にも、世界的な英語の資格を知りたい方はこちらの記事をご参照下さい。>>「英語力を示す試験の目的と特徴まとめ【国際的な資格を知らないと機会損失かもです】」
英単語5,000語レベル以上
留学にきてから英単語の勉強をメインでやってはないですが、それでも留学当初と比べるとボキャブラリーは増えました。
こちらのweblio語彙診断を5回程やった際、5,000語レベルを下回ることは無かったので5,000語レベルはあるのでしょう。
5,000語はいわゆる「日常会話レベル」です。普段から頻繁に使うような単語は最低限5,000語のようですね。
友達と話している時や授業でよく出てくる単語を自然と覚えていった結果、この単語量にたどり着きました。
高校英文法だと「発展」に分類される知識を獲得
以下のような、少し難しめの文法知識を得ることができました。
【留学で得た文法知識の例】
「否定語を使わない否定の表現」
・He is a good guy, but he’s not above lying now and then.
意味:あいつはいい奴だけど、たまに嘘つくもんね
「It is time Subject +(past tense)」
・It is time I started studying for next exam.
意味:そろそろ試験勉強しないとヤバイ
以上のような文法は、高校の文法書の発展知識に当たります。私は高校生の時知りませんでしたが、留学に来てからこののような表現を沢山学びました。
ネイティブスピーカーが好んで使うような表現です。もちろん全て網羅できた訳ではないですが、日常会話でよく使うような表現は体に染みつきました。
一方で、未だにこういう事は出来ません
半年で出来るようになったことは沢山ありますが、未だに以下のようなレベルには達していません。
✓現在の英語力で出来ない事
・FCEのリーディング、スピーキングセクションを余裕でパスする
・ネイティブスピーカーと対等に話す
・映画を字幕なしで完全に理解する
こちらも詳しく紹介します。
FCEのリーディング、リスニングセクションを余裕でパスする
先ほどは「スピーキング・ライティング」セクションの話でした。ここからはリーディングとリスニングの話です。
正直、私の英語知識ではリーディングとリスニングセクションのせいでFCEに合格することは難しいでしょう。
運が良ければ(知っている知識ばかり出れば)合格するでしょうが、まだそこまで網羅できていません。5割が安定して取れるくらいですので。
FCEのリーディングとリスニングセクションに関しては、TOEICで約760点、TOEFLで約550点レベルだと言われています。
情けないですが、半年英語を勉強しても苦手な分野に関してはFCEレベルに達していません。
ネイティブスピーカーと対等に話す
未だにネイティブスピーカーとは雲泥の差があります。もちろん、留学当初と比べるとかなり話せるようになりましたし、相手が言っている意味もかなりわかるようになっています。
ただ、やはりわからない単語や言い回しをされると聞き返すことは沢山ありますし、気を使ってもらっているなあと感じるタイミングもかなりあります。
また、オーストラリア留学ならではですが、訛りが強く聞き取れないこともあります。
非ネイティブスピーカーの友達と話しているとあまり感じないですが、やはり英語は未だに拙いです。
映画を字幕なしで完全に理解する
映画は英語字幕ありでようやく理解できます。
字幕がある状態でも、早すぎて何といっているかわからずに巻き戻すこともあります。
その程度のレベルですので、字幕なしで映画を見ることは今のところ不可能です。
一方、YouTubeは字幕無しでも理解しながら見ることができる動画はいくつかあります。もちろん、完璧に理解することは難しいですが、7割くらいなら。
半年間の語学留学で目標とすべき英語力
ここまでの私の英語力をまとめると、以下の様になります。
【半年間で得た英語力】
・FCEスピーキング・ライティングセクション7割
・FCEリーディング・リスニングセクション5割
・非ネイティブとなら対等に会話できる
・ネイティブとの会話は未だに不安が残る
・英語字幕ありなら映画鑑賞可能
当初のTOEIC420点、英語喋れない状態と比べるとかなりの上達が見て取れます。
以上を踏まえると、半年間の語学留学で目標とすべきものは「ケンブリッジ英検FCE」だと見えてきます。他の試験とのだいたいの読み替えも以下に示します。
【半年間の語学留学で目標とすべき英語力】
・ケンブリッジ英検:FCE
・TOEIC:730-800点
・IELTS:6.0-6.5
・TOEFL-(I):80-89
・英検:準一級
私はリーディング・リスニング能力がFCEレベルに及んでいませんが、「FCEレベルの英語力」を目標に半年間を過ごしてきたので、かなり近づくことはできました。
語学留学を半年間するということは、英語の勉強を半年間集中してやることと同義です。「少し尻込みしてしまう」くらいの英語力を目指すくらいが、モチベーションの維持という観点から見ても丁度いいですよ。
もちろん、留学以前の英語力によってこの目標とすべき英語力も変わってきますので悪しからず。
半年間のオーストラリア留学でかかる費用
さて、ここで半年間のオーストラリア留学に必要な費用を見てみましょう。
オーストラリアは家賃代の地域差が大きく、具体的にこの値段だと提示するのは難しいですが、大体170万円です。
【半年の留学費用の内訳】
・航空券や保険等・・・約35万
・授業料・・・約65万
・滞在費・・・約30万
・生活費・・・約40万
・合計・・・約170万
詳しくは次の記事で紹介しています。正確に計算してみたい方はぜひ参考にしてみて下さい。>>「【2019年度版】オーストラリア留学にかかる費用はどれくらい?【留学の種類・地域・期間別に紹介】」
170万円の投資に対し、得られる英語力が釣り合うかどうかは人それぞれですね。留学に「英語力の向上」のみを求める方の場合、日本でできることかもしれませんので真剣に考えましょう。
英語力以外に得られたもの
留学で得られるものは英語力だけではありません。最後に英語力以外に何が得られるかについてご紹介します。
✓半年間の留学で英語力以外に得られるもの
・世界中の友達
・海外経験
・異文化に対する理解
・自分の常識だけで考えない柔軟さ
それでは詳しく紹介します。
世界中の友達
留学をしているのは日本人だけではありません。スペイン、フランス、イタリア、チェコ共和国、ブラジル、チリ、イスラエル、エクアドル、コロンビア、韓国、台湾、、、、
本当に沢山の国から来ている留学生に出会うことができます。そして、そんな人たちと友達になれます。
留学に来なかったら、間違えなく出会えていなかった友達です。
この出会いは本当に価値があるなあと。留学で得た英語力よりも、私は価値があるように感じています。
留学きりの出会いでなく、帰国した後も連絡をとって次に会う予定を立てています。お互いの故郷で再開できるのが楽しみです。
海外経験
留学をするということは、一定期間は海外で生活をするということです。
恐らく私はこの海外で生活した経験のお陰で、この先海外で生活をしなければならなくなったとしても焦ることはまずないでしょう。
「海外でも一人で生活することが出来た」自信がありますし、段取りも分かっているので。
少し言い方は悪くなりますが、どこでも生きていける「ふてぶてしさ」を身につけることができたと感じています。
異文化に対する理解
先ほども触れた通り、沢山の国籍を持つ人たちと一緒に過ごしています。その為、文化の違いに触れることは頻繁にあります。
そこで感じるカルチャーショックは、シンプルに面白いですよ。
また、異文化を感じるからこそ、日本文化の特徴や良さなどを再確認できます。
日本に住んでいると当たり前のことすぎて、改めて考える機会は少ないですもんね。
自分の常識だけで考えない柔軟さ
「異文化に対する理解」があると、今までとは違う考え方が出来るようになりました。
理由は簡単で、「そういえば海外ではこういう考え方をしてたなあ」という様に、自分の中に自分の常識以外の物差しを作ることができたからです。
留学前後で、明らかに自分の考え方が変わっていることが実感できます。
まとめ:留学の効果は半年でも十分に感じることが出来る
この半年間で得られたものは以下の通りです。
✓半年で身に付いた英語力
・FCEスピーキング・ライティングセクション7割
・FCEリーディング・リスニングセクション5割
・非ネイティブとなら対等に会話できる
・ネイティブとの会話は未だに不安が残る
・英語字幕ありなら映画鑑賞可能
✓半年間の留学で英語力以外に得られたもの
・世界中の友達
・海外経験
・異文化に対する理解
・自分の常識だけで考えない柔軟さ
そして、以上を手に入れるためにこれだけの費用がかかりました。
【半年の留学費用の内訳】
・航空券や保険等・・・約35万
・授業料・・・約65万
・滞在費・・・約30万
・生活費・・・約40万
・合計・・・約170万
これを高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれですね。ただ、しっかりと目的を持った留学なら確実に意義あるものになると断言できます。
当記事を留学予定の方に役立てて頂ければ幸いです。今回は以上です。
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