以前の記事で、海外かぶれがなぜ嫌われるかについての記事を書きました。これをさらに深掘りすると、人に嫌われやすい人の特徴に、ある1つの共通点があることが分かりました。
当記事ではその共通点について紹介します。また、海外かぶれについてはこちらの記事で紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。→→「海外かぶれはなぜ嫌われるのか。嫌われる理由から見えてくる問題点【理由は3つ】」
結論は、海外かぶれは「承認欲求」のせいで嫌われています。
☑当記事のコンテンツ
・海外かぶれが嫌われる理由から見る、人に嫌われる理由
・以上から見えてくる共通点【承認欲求】
・そもそも承認欲求とは何か
・高いレベルの承認欲求へ
海外かぶれが嫌われる理由から見る、人に嫌われる理由
まずは海外かぶれが嫌われる理由についてです。以前の記事では少し堅い文でご紹介しましたので、当記事ではくだけた表現で紹介します。
✓海外かぶれが嫌われる理由
・マウントを取ってくる
・自慢話がウザい
・自分が全て正しいと思っている
・自分の考えを押し付けてくる
以上の4つになります。それでは詳しく紹介します。
マウントを取ってくる
海外経験者ということをやたらアピールして、「海外経験のある私凄いっしょ?」というマウントを取ってきます。
海外経験があるからといって人間的に上か下かを測ろうとする浅ましい考えは、人間としての魅力に欠ける要因となってしまいます。
別に海外に行ったからといって凄いわけではないですよね。行こうと思えば誰だって行けますし。そこで何を学び、人間として成長できたのかが大切です。
あと、想像するとシンプルに鬱陶しいですね。嫌われるのも仕方がありません。
自慢話がウザい
「海外でこんなことがあってさ~」から始まる、ただ自分が承認欲求を満たしたいだけの内容の無い会話は嫌われる話し方ですよね。
人は誰しも認められたいものです。しかし、人から自然と認められるからこそ価値があるのではないでしょうか。
それを自分から聞かれてもいない話をして、「私を認めてくれ!」という感情をむき出しにして会話をするのは少しはしたないかと思われます。ウザいです。
自分が全て正しいと思っている
海外経験から自信がついたことから、自分の考えを全て正しいと信じ切っています。
何事も捉える側の立場で何が正しいかは変わってきますよね。相手の立場に立って考えることが、会話において重要です。
自信があることは基本的にはいい方向に働きますが、相手を否定し始めると良くないことは言うまでもありません。嫌われます。
自分の考えを押し付けてくる
「海外では○○だった。だけど日本は△△だから、日本は終わっている!」なんていうとんでも論を披露してくれるのが海外かぶれの特徴です。
どれだけ正しいことを言っていたとしても、こんな物言いでは誰も聞く耳を持ってくれませんよね。
人の考えや行動を本気で変えたいのなら、伝え方が大切です。それを無視すると嫌われてしまいますよね。そして、伝え方が悪いともちろん嫌われます。
以上から見えてくる共通点【承認欲求】
以上4つの海外かぶれが嫌われる特徴を見てきて、その根底にあるものは「承認欲求」だと確信しました。
「人から認められたい」「社会的に認められた地位につきたい」という欲求は誰しもが持つ感情だと思います。
現に、SNSがこれだけ流行っていますからね。人から「いいね!」を貰うことが1つのステータスとなっていることが、何よりの証拠だと思います。
少し前に流行したバカッター(SNSでモラルに欠けた投稿をすること)の根底にあるものも、この承認欲求です。「こんなことできる私凄いでしょ」と。「こんな凄いことをしている私を見て」ということですからね。
そもそも承認欲求とは何か
「マズローの自己実現論」を聞いたことはありませんか?これは、人間の欲求が主に5段階に分けられることを唱えたもので、この中に承認欲求の階層が存在します。一番下の階層から順に並べます。
✓マズローの自己実現論
・生理的欲求
・安全の欲求
・社会的欲求/所属と愛の欲求
・承認の欲求
・自己実現の欲求
簡単に説明すると、「生理的欲求」というのは睡眠や食事・排泄など、生きていくために必要不可欠な欲求です。しかし、人に生まれた場合はすぐにこの欲求が満たされるので、次の段階へ進みます。
「安全の欲求」というのは経済的な安定、健康の維持、より良い暮らしを実現したいという欲求です。日本人の場合は「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されているので、この欲求も満たされますね。
「社会的欲求/所属と愛の欲求」というのは、自分が社会的役割を背負っているという感覚を得たい欲求です。またはどこかに所属したい、良い人間関係を築きたいといった要求でもあります。ここの階層を上手く満たすことができないと、鬱の原因となると言われています。
「承認の欲求」というのは、名前の通り「他の人から認められたい」という欲求です。承認欲求には「低いレベルの承認欲求」「高いレベルの承認欲求」の2つの段階があります。低い方は他者からの羨望で満たすことができるレベルですが、高いレベルは自分を自分で評価することでのみ満たされます。
「自己実現の欲求」とは、以上の4つが全て満たされた上で「なりたい自分になっている」ことでのみ満たされる欲求です。最も高度な欲求であると解釈されています。
高いレベルの承認欲求へ
以上を踏まえると、他者からの評価を気にしている海外かぶれは「低いレベルの承認欲求」を満たそうとしているとわかります。
それに対する改善策は「高いレベルの承認欲求」を満たそうと努力することだと言えますね。つまり、自分自身から認めてもらうということです。
自分自身から認めてもらうには、「なりたい自分」をある程度実現しないといけません。そして「なりたい自分」は、人に自慢したりマウントを取ったりはしていないはずです。
加えて、「なりたい自分」になろうと努力することで、人からの評価も副産物的に得られるはずです。一石二鳥です。
マズローの自己実現論について興味のある方は、以下にリンクを貼っておくのでぜひ。今回は以上です。
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