この記事では、オーストラリアで部屋探しをする方法や、注意点、有用なサイトなどを紹介します。
見知らぬ土地で言葉もあまり伝わらない状況だと、家を探すのにも一苦労だと感じる方は多いと思います。そこで、私が実際に満足度100%の家を契約できた体験を元に、オーストラリアの部屋探しについて全て解説したいと思います。
オーストラリアの住まい事情

基本的な住み方2つ
オーストラリアの住居事情は日本とはかなり異なります。日本で一人暮らしをするならマンションやアパートの一室に一人で住む形式が一般的です。しかし、オーストラリアではマンションの一室に5人(他人同士)で住むこともあります。というのも、日本と比べてかなり家賃代が高いため、シェアをして家賃を抑える方が現実的だからです。まずは、主な住み方の2つを紹介します。
・シェアハウス
シェアハウスは、一軒家かマンション・アパートの一室を共同で借りて住む形式です。基本的にキッチンやトイレ、風呂場、リビングは共同スペースとしてシェアメイトと共有します。オーストラリアでは、住まいを所有しているオーナーにお金を払って住ませてもらうことが多いです。オーナーが住んでいて、空いているスペースを貸し出している場合もあります。
・ホームステイ
日本からの留学生は現地での生活に慣れるため、ほとんどの場合最初の4~6週間はホームステイをしながら過ごします。こちらは留学前にエージェントや学校が手配してくれているので、ホームステイ期間中は住む家に困りません。ホームステイ先ではご飯がついていることが多く、留学に慣れるまで安心して過ごせます。
部屋探しの際に知っておくべき用語

部屋探しの手順の説明に入る前に、用語について紹介しておきます。
・ルームシェア(room shear)・・・1部屋を2人以上でシェアする形態。
・オウンルーム(own room)・・・1部屋を1人で使う形態。
・マスタールーム(master room)・・・オウンルームにバスルームまで付いている形態。値段はルームシェアが一番安く、マスタールームが一番高いです。参考までに各形態について、ゴールドコーストでの相場を記入しておきます。
ルームシェア:120~140豪ドル/週
オウンルーム:145~180豪ドル/週
マスタールーム:190豪ドル以上/週
・レント(lent)・・・家賃代です。週払い制で、150/wk(week)のように表記されます。
・ボンド(bond)・・・入居前に払う敷金のようなもの。レントの2~3週間分であることが多いです。
・インスペクション(inspection)・・・インスぺと略します。内見のことです。
部屋探しの手順と、その際気を付けること

①引っ越しの2~3週間前から部屋探し用のサイトを使って、自分が探している条件の物件を見つける
例えば私は“日豪プレス(https://nichigopress.jp)”と“Flatmates.com.au(https://flatmates.com.au)”という2つのサイトを使って、「レントが120~160濠ドルの価格帯で、ゴールドコーストの学校から近い物件」この条件のもとで物件を探しました(オススメサイトについては後ほど詳細を書きます)。
引っ越しの2~3週間前から家探しを始める理由は、1か月以上前から家を探し始めてもオーナーから相手にされないからです。「そんな早い時期から連絡してこないで!」なんて言われてしまいます。
②サイトを経由して、オーナーと直接連絡を取る
自分の探している条件に合う物件を見つけたら、サイトからメッセージを送ります。この時、できるだけたくさんの条件に合う物件を見つけて、全てのオーナーにメッセージを送りましょう。目安は5物件以上だと思います。
メッセージを送っても返信がこないことはざらにありますし、1件だけにメッセージを送っても本当に運が良い人しか自分が完全に納得できる家を探せないと思います。また、私が送った文をテンプレートとして書いておきます。オーナー名や自分の名前、性別、日程などを変えるだけで使えるので参考までに。
Dear オーナー名 Nice to meet you. My name is あなたのお名前. I am a Japanese man/woman. I am interested in your accommodation so if you do not mind, I’d like to inspect at 4pm on 12/March(Tuesday). And I am planning to move on 20/March(Wednesday). Sincerely. |
・自分の名前
・性別
・インスペクションの希望日
・引っ越し予定日
以上の情報は必ず送るようにしましょう。
③インスペクションに行き、オーナーに直接質問する
インスペクションは本当に大切です。サイトに載っている情報は一部だけだし、入居前にオーナーと直接話せる唯一の機会だからこの機会に、少なくとも以下の3つの質問はしましょう。
・Please tell me what is not include in the lent?(レントに何が含まれていないか教えて下さい。)
光熱費(utility costs)やWi-Fi代がレントに含まれていないので、サイトよりも割高なレントを提示されたこともあります。まずはこの質問からしましょう。
・Would I use the ○○ for free?(○○は無料で使えますか?)
洗濯機や冷蔵庫は自分が使っていいのか聞くようにしましょう。もしも入居後に使えないことがわかると、かなり悲惨です。
・If I decide the contract, Would you give me own key?(契約したら、オウンキーはもらえますか?)
オウンキーとは自分の鍵のことです。ほとんどの家はあるかと思いますが、オウンキーがないと自分の思い通りに生活を送ることが出来ないので、不自由な思いをすることになります。
・その他、自分がサイトを読んで確認したくなったことや不明なこと
インスペクションをする上で大切なことは、英語での会話が億劫になって、早く終わらせたくなったとしても決して妥協せず聞きたいことを全て聞くことです。日本人は相手に気を遣う国民性ですが、それをこっちでもやっていると望んだ物件を手に入れることは難しいです。日本とは違い、黙っていると何も伝わらないし、むしろ満足しているとまで思われてしまいます。気になったことはとにかく口にだしましょう。
④ボンドを払い、契約を完了させる
敷金を払います。この際、できるだけ口座から払い込みか、レシートを受け取るようにして下さい。というのも、オーストラリアでは住居詐欺が数件起こっています。例えばボンドまで払ったのに「契約していない!」なんて言われたり、入居の際に自分が入るはずの部屋が既に埋まっていたりなどです。インスペクションの際に、ボンドとレントの支払い方法について聞いておくのも良いでしょう。
⑤引っ越し
あらかじめ引っ越しの時間をオーナーに伝えておいて、その時間に入居します。この時にWi-Fiのパスワードやオウンキーなどを受け取りましょう。そして、その週のレントを支払って完全に引っ越し完了です。
家探しの際に使えるサイト

・日本人向けサイト:日豪プレス https://nichigopress.jp/
こちらはオーストラリアで生活する日本人向けのサイトで、サイト内もほとんどが日本語で作られています。家探し以外にも生活に必要な物を売買することができる、超便利なサイトです。ただし、良くも悪くも沢山の日本人が使用するサイトですので、こちらで紹介されている物件には日本人が住んでいる確率が高いです。
一方で、英語で紹介されている物件は英語を話すオーナーがいるということなので、英語環境を求めている方は英語で紹介されている物件を狙いましょう。私は最終的にこのサイトで紹介されていた物件を契約しました。
・Flatmates.com.au https://flatmates.com.au
こちらは全て英語表記ですが、オーストラリアでの家探しに特化したサイトです。よって、日豪プレスよりも多くの物件が紹介されています。フィルター検索機能も充実しているので、「レント150~170のオウンルーム、喫煙可能、学生のみ」といった詳しい絞り込みが可能です。ただし、無料会員だと一部の物件にしかメッセージを送ることができません。時期にも関係するでしょうが、質の良い物件が比較的多いと感じました。
家はかなり生活の質を左右します。自分が本当に求めている環境を手に入れるために、妥協せずに家を探しましょう。もしも現在オーストラリアで家を探している方がいらっしゃいましたら、質問をこちらから受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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