私は英語学習に膨大な時間を割いてきました。小学生の頃は英会話教室に通い、中学・高校では受験勉強としての英語学習。そして現在はオーストラリア留学をして4か月が経過しています。
正直、学生時代の10年以上の英語学習と留学してから4か月間の学習密度はほぼイコールだと感じていますが、かなりの時間を英語に捧げてきました。
そしてこれまでの学習のお陰で、流暢にとはいかないですが、英語が話せるようになりました。
以上の背景から現在感じていることは、「ネイティブ並みに英語を話せるようになるのは凄くコスパが悪いな」ということです。というかほぼ無理で、英語学習者の上位1%未満だけが到達できる領域かなと感じます。
その理由を書きました。
☑当記事のコンテンツ
・英語をネイティブ並みに話すことを目指すのはコスパが悪い話
・英語学習者が目指すべきゴールとは
英語をネイティブ並みに話すことを目指すのはコスパが悪い話
こう感じた理由は以下の3つです。
・ネイティブ並みになるにはあと最低2年、長くて20年はかかりそう
・海外で生活をし続けなければ到達はほぼ不可能
・英語人口のうち、ネイティブスピーカーは約20%のみ
上記を深掘りしていきます。
ネイティブ並みになるにはあと最低2年、長くて20年はかかりそう
冒頭に書いた通り、沢山の時間を英語学習に捧げてきました。留学をしたことで、たしかに英語力は凄い速度で上昇しています。
ただ、ぶっちゃけ私の英語は外国人感丸出しです。聞き取れないことは普通にあるし、発音も日本語訛りが抜けていません。何より、自分の英語の引き出しが十分でないので表現の幅が狭いです。これだけの時間を投資しても、まだこのレベルです。
ここで考えてみたのですが、私達日本人は、どのくらいの時間をかけて日本語を習得したでしょうか?0歳から始まり、15歳を超えたあたりから日本語が洗礼されていき、20代の前半でようやくどの場面でも対応できる日本語力を身につけたのではないでしょうか?
朝から晩まで日本語を使い続け、20年近くかけてようやく洗礼された日本語を手に入れたわけですよね。これは英語ネイティブの方もおおよそ一緒だと思います。
ネイティブ並みの言語というのは、それほどの長い年月をかけてようやく身につけられるレベルです。毎日鬼のように勉強し、実践的に英語を使ってもネイティブ並みの英語力は遥か遠くにあります。
そこで私の体感としては「周りにネイティブしかいない環境であと最低2年、長くて20年」ほど死ぬ気で勉強しつつ生活すれば、ネイティブ並みの英語力が見えてくるかなあと感じますね。
海外で生活をし続けなければ到達はほぼ不可能
目指す場所が「ネイティブ並みの英語」ということであれば、全ての時間を英語のみで生活していかなければ達成できません。
そうなってくると、自然と「日本で生活しつつネイティブ並みの英語を目指す」という選択肢は無くなります。海外で生活するほかありませんよね。
海外で生活するということは、「外国人というデメリットを背負って生活すること」と同義です。その生活を最低2年、長くて20年は続けなければなりません。
少なくとも私にとって「ネイティブ並みの英語」を獲得するためにここまでするのは、ちょっと割に合わないと感じます。
英語人口のうち、ネイティブスピーカーは約20%のみ
この事実は見落としてしまいがちですが、ちゃんと意識しておくべきです。
つまり、英語人口のうち、非ネイティブスピーカーは80%です。英語でコミュニケーションをとる相手はこれらの方々である可能性が高いわけですね。
もちろん「英語をネイティブ並みに話すことを目指す」理由が「アメリカやイギリスの企業でネイティブ達と対等に渡り合っていくため」であるなら、その目標を達成する価値は大いにあるでしょう。しかし、英語学習者の方全員がそこを目指して学習しているわけではないと思います。
加えて非ネイティブスピーカーと並みの英語を身につけるのは、ネイティブ並みの英語を身につける何倍も簡単であり、それは英語人口80%並みの英語力であることを意味します。
さらに、非ネイティブスピーカーのレベルでもネイティブとは十分会話ができます。一緒に仕事もできるレベルです。
英語学習者が目指すべきゴールとは
以上を踏まえて、以下の2つについて考えていきましょう。
・そもそも英語をネイティブ並みに話すメリットは何か
・自分が英語を学習する目的を明確にする
さっそく紹介していきます。
そもそも英語をネイティブ並みに話すメリットは何か
英語をネイティブ並みに話せる1番のメリットは、間違いなく「ネイティブと働く上で【英語が理由で】舐められない・嫌煙されない・パフォーマンスの低下を避ける」ことでしょう。
よって英語をネイティブ並みに話すことを目指す人は、「ネイティブばかりに囲まれた環境で仕事をする人」だと考えます。
それを目指す方は英語学習者の中でも上位数%に入る一部の方だけですよね。多くの英語学習者はそこをゴールには設定していないはずです。
さらに、英語がネイティブ並みでなくてもある程度話すことができればネイティブと働くことは十分に可能です。
こうなってくると、英語をネイティブ並みになるまで勉強するよりも、「高い英語力を持ちつつ他のスキルをしっかり磨いていく」方が時間帯効果は高いのではないでしょうか。
自分が英語を学習する目的を明確にする
「何の為に自分は英語を学習するのか」を明確にすると、自分の英語学習におけるゴールが見えてきます。
人によっては英語をネイティブ並みに話すことかもしれませんし、ネイティブとコミュニケーションがとれるレベルだったり、TOEICで800点以上を獲得することだったりすると思います。
ゴールが見えると、勉強法やモチベーションが完全に変わります。そうすることで、最短距離で目標まで向かっていくことができます。
「なんとなく」や「せっかく留学するんだから」といった曖昧な理由で英語をネイティブ並みに話すことを目指すのはコスパが悪いかもしれません。
自分の目的を明確にしつつ、英語学習に取り組みましょう。今回は以上です。
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私はネイティブ並みに英語が話せるけど、留学してませんよ。インターナショナルスクールにも行ってない。親も日本人。やったことと言えば発音矯正のELSA speakを使ったり、音読したり、すること。それから中学生の時から英語の発音に意識を向けていたこと(現在大学生)。
英語の歌を歌ったりとにかく多角的に英語に触れてようやく現在に至ります。たしかにネイティブ並みの英語力を得るには時間がかかるし、コスパが悪いかもしれない。でも、海外で生活しないと無理とか、ネイティブしかいない環境をつくらないと難しいとか、決してありませんよ。
中には、コスパが悪いのはわかってるけどネイティブなみの英語力をつけたい人もいる。そんな中で、信憑性の欠片もない理屈で夢を打ち砕くのはどうかと思いますが。
“純ジャバ”でも、ネイティブ並みの英語力は可能ですよ。
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kt様、この度はご拝読及びコメントいただき誠に有難う御座います。
おっしゃられる通り、kt様のように日本国内での学習のみで、ネイティブ並みの英語力を獲得できる方もいらっしゃるかと存じます。
ただ、中には私のように、留学しても本記事のような感想を抱いた、という実体験を発信したまでで御座います。
ご理解いただけますと幸甚に存じます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。